【原因】遊泳禁止の支笏湖で事故「湖の底から誰かが足を引っ張ってくる」危険な湖

事件・事故

今年の夏は水難事故が相次いで発生しています。北海道の支笏湖で溺れた13歳の男子中学生を助けようとした父親の会社員・工藤博也さん(46歳)も溺れてしまい、搬送された病院で亡くなるという事故が発生しました。この支笏湖は心霊スポットとしても有名で過去も何人もの方がなくなっています。その支笏湖の危険性と遊泳禁止の理由、事故原因を見ていきます。

支笏湖は遊泳禁止の湖

まず、前提として支笏湖は遊泳禁止の湖です。

上記はキャンプサイトの案内ですが、備考欄には「支笏湖では遊泳禁止」の文字が入っており泳いではいけないということをちゃんと明記してあります。ちなみに、支笏湖は日本で上位10個に入るほどの大きい湖です。

過去にも死亡事故が発生している

支笏湖は過去にも死亡事故が発生しており、最近の事故だと次のような事故がありました。

  • 2021年:飛び込みで遊んでいた18歳の少年が死亡。
  • 2022年:カヌー転覆による男性(31)と女性(25)の夫婦が死亡。

また、地元に人にとって支笏湖が危険というのは常識だったようです。

支笏湖で事故が多発する危険な理由

支笏湖で事故が多発する危険な理由についてみていきます。

浮きにくい

支笏湖が危険な理由はいくつかありますが、1つは浮きにくい点です。海は海水なので浮きやすいですが、湖は淡水なので浮きにくく海の間隔で泳ぐと浮きにくく、疲労や風などのちょっとしたトラブルで焦るとすぐに沈んでしまいます。支笏湖が危険というより、川や湖で泳ぐのは危険ということですね。

水温が低い

支笏湖が危険で事故が発生しやすい理由の2つ目は、水中温度の低さです。水温が冷たいと足がつりやすくなるのという危険が大きくなります。実際に泳いだことがあるという人で死にかけたという人もいらっしゃいました。

急に深くなる

こちらも支笏湖だけの特徴ではないのですが、大きな湖では数メートル泳ぐだけで一瞬で足がつかなくなるような急な段差というのが多いです。さっきまで足がついていたのに急に足がつかなくなったことに焦り、溺れてしまうというケースも少なくありません。

水中の水流の流れがきつい

支笏湖

支笏湖で事故が多発する危険な理由の一つは流れがきついことです。「いや、湖は波もなく流れなんてあんまりないのでは?」といった考えを持たれる方も多く半分間違いではないのですが、それは表面上だけの話です。湖の水の流れは上から下へ渦巻き状に流れる水流が発生することがあり、これは表面から見えません。また横に流されるのではなく下へ流される水流なので捕まるとどうなるかは言わなくてもわかると思います。

海と違い油断しやすい

そもそも支笏湖が特別というよりも湖で泳ぐこと自体が危険だということがあまり知られていないのではないでしょうか。13歳の男子中学生を助けようとした父親の博也さんが亡くなってしまった事件も、服装が「サンダル、短パン、Tシャツ」という泳ぐのに適していないものをつけていたとのこと。浮きにくい湖でこの服装だと危険極まりないですよね。

海と違って湖ならと油断しやすいことも事故の原因となりやすいですね。

支笏湖は別名「死骨湖」心霊スポットにもなっている

支笏湖は自殺の名所でもあり心霊スポットにもなっています。ボランティアで支笏湖で遺体捜索をしている人の話によると1年で4-5人見つかるとのことで間違っても夜に支笏湖にはいかないようにと警告されていました。

湖の底から誰かが足を引っ張ってくる

支笏湖は「湖の底から誰かが足を引っ張ってくる」感覚に襲われると言われ、沈んだ人は二度と浮き上がってこないといわれています。こちらは心霊現象でもなんでもなく、浮き上がってこない理由があります。上記で解説した「支笏湖で事故が多発する危険な理由」にもある通り、下へ渦巻く水流が発生することと、淡水で浮きにくいこと、この2つの理由で溺れやすく沈みやすくなっています。更に支笏湖は湖の中では木、藻、草、枝がたくさん生えておりそれに引っ掛かりやすくなっています。ですので遺体になって微生物に分解されて軽くなってもなかなか浮いてこず、ずっと底にたまり続けることになります。

1年で遺体が4-5人が見つかるという話でしたが、見つかっていない遺体も数多く湖の底に眠っているのではないでしょうか。そうなると心霊スポットとなるのも必然ですよね。