【現在】田村瑠奈家族の精神鑑定開始「精神科医を精神鑑定か」

事件・事故

札幌市のススキノのホテルで会社員男性(62)が殺されて首が切断された事件で、札幌市厚別区の無職、田村瑠奈容疑者(29歳)とその父親である田村修容疑者、母親である田村浩子容疑者が逮捕されました。この事件でこの3人の容疑者の刑事責任能力を調べるために半年間の鑑定留置が札幌地検により請求されました。

鑑定留置とは?
事件当時の心理状態や刑事責任能力を調べるため、医療施設や拘置所に一定期間収容収容期間中(通常は2-3か月)に専門の医師が面接などで言動を調査する。

現在までの田村瑠奈による事件のまとめ

まず、現在までの田村瑠奈によるススキノ殺人事件をまとめます。

  • 5月下旬:田村瑠奈容疑者と被害者がダンスクラブで出会う。そのクラブには父親の姿もあった。そこで田村瑠奈容疑者と被害者がホテルへ行きトラブルが発生。
  • 7月1日:田村瑠奈容疑者と田村修容疑者がのこぎりやナイフなどを購入。
  • 7月1日:ダンスクラブ前の路上で田村瑠奈容疑者と被害者が待ち合わせホテルへ。ホテルの客室で男性を後ろ手に拘束し、背後からナイフのような刃物で首元を刺し殺害。その後のこぎりなどの複数の刃物を使って首を切断。その様子を動画で撮影。
  • 7月2日:田村瑠奈容疑者がホテルを退出後、田村修容疑者に送迎してもらい家に帰り、そこからダンスクラブまで更に送迎してもらう。
  • 7月2日午後2時過ぎ:携帯で田村家族の誰かがスマホで「すすきの 殺人」と検索する。
  • 7月24日:田村瑠奈容疑者と田村修容疑者が死体遺棄などの疑いで逮捕され、家宅捜索で自宅の風呂場から被害者の頭部が発見される。
  • 7月25日:母親の田村浩子容疑者がが死体遺棄などの疑いで逮捕される。
  • 8月14日:田村瑠奈容疑者とその両親が殺人の疑いで再逮捕される。
  • 8月24日:田村瑠奈容疑者とその両親に対して鑑定留置を半年間請求

田村瑠奈容疑者の現在【写真画像あり】

田村瑠奈容疑者の現在の写真画像はこちらです。田村瑠奈容疑者は子供の頃は引きこもりがちだったと言いますが、現在はダンスクラブに顔を出すといった心の変化が起きていました。

10代後半の頃の田村瑠奈容疑者と比べやや細くなっているのがわかります。

小学校と中学校は不登校、高校も不登校だが、2017年(23歳ごろ)からアクセサリー教室に通いだした田村瑠奈容疑者。引きこもりだった瑠奈容疑者を外に出てほしいという思いで母親の田村瑠奈容疑者が提案したのだとか。しかし2017年の終わり際から通わなくなり2018年と2019年は在籍のみで出席はしていなかったとのこと。アクセサリー教室の先生は笑顔が印象的で悪い感じはしなかったとおっしゃっています。

それが現在の田村瑠奈容疑者はどうしてこうなったのか、精神鑑定の結果が待ち望まれます。

田村瑠奈とその家族は現在、刑事責任能力の鑑定段階へ

田村瑠奈の現在、鑑定留置

田村瑠奈容疑者とその家族は現在、刑事責任能力の鑑定段階に入りました。精神に疾患のある犯罪者ついては、責任能力がなしとみなされた場合にその刑罰を減刑したり、免除する法律が存在しています。

責任能力とは?
①物事の善悪を判断し、②その判断に従って自らの行動をコントロールする能力

【刑法39条1項】
心神喪失者の行為は、罰しない。

【刑法39条2項】
心神耗弱者の行為は、その刑を減軽する。

田村瑠奈容疑者とその家族は犯行動機等に不可解な点多く存在し、現在もわかっていないことが多数あります。ただそういった事件は単独犯であることが多く、家族全体で責任能力が問題となるのは非常に珍しいと荒木樹弁護士も述べておられました。

何故なら共犯事件は、共通の目的で犯罪を実現する事件であり、合理的な動機や計画性が前提で責任能力があるような場合がほとんどであるためです。

この田村瑠奈容疑者のススキノの殺人事件では、そういった合理的な動機がなく異常性のほうが上回っていると検察が判断したため、犯罪にかかわった家族全員の責任能力を鑑定する方針にしたのだと考えられます。

父親の田村修は精神科医

しかし、この父親は精神科医であり鑑定留置では鑑定できる側の人物です。 つまり、鑑定に対してどう答えたらよいか知ってる人ということになります。どう回答をすればよいのか知っている人に対して、鑑定をしても正しい結果を得られず、田村修容疑者の望む結果になってしまうのではというのが懸念されます。

現在黙秘している田村瑠奈容疑者について弁護士からコメント

田村瑠奈容疑者とその家族について弁護士から最新のコメントが出ています。

  • 田村浩子容疑者の「娘の犯行を止めたかったが、止められなかった」という供述は誤り。そのような事実はない。
  • 本当は「(前に娘が嫌な思いをしていたので)男性と会うことを止めたかったが、止められなかった」と話していたとのこと。
  • 弁護士が田村瑠奈容疑者と田村修容疑者に黙秘するように指示。
  • 一度黙秘の解除を指示したが、田村浩子容疑者の誤った供述報道などもあり、警察には今後も黙秘を続けさせる

黙秘は田村瑠奈容疑者とその家族が自発的に行っているのではなく弁護士の指示ということが一番言いたい主張のようでした。