目瀬陽翔ちゃん置き去り死亡「コストコでは未逮捕、祖母(柴田節子)は何故逮捕?」

事件・事故

2歳の目瀬陽翔(めせ はると)ちゃんの祖母である柴田節子容疑者(53)が車に陽翔ちゃんを9時間半置き去りにして死亡する事件が発生しました。柴田節子容疑者が娘(目瀬陽翔ちゃんの母親)に陽翔ちゃんを保育園に送って欲しいと頼まれていましたがそれを忘れて職場に行き仕事をしていたとのことです。この事件について詳しく見ていきます。

事件後に警察が撮影した車の中の温度は43度にまで上昇していました。

目瀬陽翔ちゃんを保育園に送ることを忘れる?

娘に頼まれて孫の目瀬陽翔ちゃんを保育園に送ることになった柴田節子容疑者。娘の自宅まで目瀬陽翔ちゃんを車で迎えに行きチャイルドシートに乗せたと言います。頼まれて迎えに行って乗せて、そこまでして忘れることはあり得るのでしょうか。

目瀬陽翔ちゃんを保育園に送ることがあまりなかった

可能性として考えられるのは、祖母の柴田節子容疑者が目瀬陽翔ちゃんを保育園に送るという行為を普段からしていなかったというもの。いつも平日の朝、車に乗るという行為が職場へ行く手段だったとしたら、それがルーチンワークになっていてもおかしくありません。職場への道と保育園への道が被っていた場合、考え事をしていたと柴田節子容疑者が供述していることから、忘れてしまった可能性はあり得ないとは言い切れませんね。

また、若い人であるほど忘れるなんてありえないという意見があります。ただ40超えてくると人間は忘れやすくなる生き物なのです。

目瀬陽翔ちゃんは寝てしまっていた?

そしてもう一つ、忘れてしまった理由に目瀬陽翔ちゃんが静かだったと言うことが考えられます。車に乗せてから全くしゃべらなかったか、寝てしまったかで、考え事や車の運転をしているうちに陽翔ちゃんの存在を忘れてしまったのではないか、ということですね。そして、チャイルドシートは運転席の隣ではなく後部座席だったということで柴田節子容疑者の目に入らなかったのも原因の一つだと思われます。

目瀬陽翔ちゃんの置き去りはどうすれば防げたか?

目瀬陽翔ちゃんの置き去りの死因はおそらく熱中症と見られますが、仕事が終わる9時間もの間気が付かなかったと言います。9時間後に気が付き、会社の同僚が110通報したことでようやく目瀬陽翔ちゃんは外に出されたわけですが、もう少し早くに気が付くことはできなかったのでしょうか。もう少し早く気が付くことができれば、置き去りの上で死亡するまではいかなかったでしょう。

そこでどうすれば置き去りが防げたのかを見ていきます。

  • 目瀬陽翔ちゃんの母親が祖母にありがとうの連絡を入れる
  • 保育園が目瀬陽翔ちゃんの欠席の確認をする
  • 柴田節子容疑者の持ち物を目瀬陽翔ちゃんのそばに置く

目瀬陽翔ちゃんの母親が祖母にありがとうの連絡を入れる

1つ目は連絡です。目瀬陽翔ちゃんの母親が柴田節子容疑者に「今日は陽翔を保育園に送ってくれてありがとう」の一言連絡を入れれば、それを見た柴田節子容疑者が送るのを忘れていたと気が付くことができたのではないでしょうか。

保育園が目瀬陽翔ちゃんの欠席の確認をする

2つ目は確認です。目瀬陽翔ちゃんの通っている保育園は、目瀬陽翔ちゃんが来ていないのですから「欠席」について母親の確認をしていればそこで母親が気付けたはずです。過去にも保育園の送迎バス内に置き去りにされた子供が死亡する事件がありましたが、そういう事件があっても保育園は出席確認を取らないものなのだなと言うのが今回の事件でわかりました。

(陽翔ちゃんが通っていた保育園の園長は…)
「思い込みもあり(保護者へ)連絡をしていなかった。そこは大きなポイント。確認していれば、大切な命がなくならなくて済んだのでは」

岡山・香川ニュース

ただ、報道で保育園のせいにしているのは疑問だという声が多く上がっています。あくまでも一番悪いのは忘れて置き去りにした祖母であり、保育園はそこまでする義務はないというものです。保育園が確認していれば確かに助かった命かもしれませんが、保育園を悪にしている報道は偏りすぎています。

「謝っている人は悪いことをした人だから叩いてもいい」

今日本ではそういう風な捉え方をする人が多くなっています。そのためニュースでも真っ先に謝罪をした保育園を取り上げてこのような報道の仕方をしているようです。

柴田節子容疑者の持ち物を目瀬陽翔ちゃんのそばに置く

3つ目は知恵です。後部座席のチャイルドシートの子供を乗せる母親の知恵で、自分の荷物を子供のそばに置くというのがあります。これは、車から自分が出るときに荷物を取りますが、その時に必ず子供が目に入るようにするためです。多忙だと母親でも子供のことを忘れることがあると言います。なので、そういった知恵を使って忘れないようにしている人がいます。

こういった置き去りを防げる何かが一つでもあれば、早期に保育園に送迎していないことに気が付き、目瀬陽翔ちゃんの命が救えたと考えると心が痛みます。

柴田節子容疑者はなぜ逮捕された?

先月の8月下旬に似たような事件がありました。北九州市のコストコの駐車場に生後8か月の子供を置き去りにして夫婦が買い物をした結果、その子供が亡くなってしまうという事件です。

関連記事:中山喜寿生くんの親「26歳で旅行が趣味」【コストコ駐車場置き去り死亡】

この事件では置き去りにした母親も父親も逮捕されていません。しかし今回は目瀬陽翔ちゃんを置き去りにした柴田節子容疑者は逮捕されました。この違いは何なのでしょうか?

過失を認めたか認めていないかの違い

コストコの事件では母親も父親も「お互いが連れていると思った」と証言しており自分の過失を認めていません。柴田節子容疑者は過失致死の疑いで逮捕されており、容疑を認めていると報道がありました。コストコの事件も証言は嘘で過失が認められれば逮捕されることとなりますが、それには証拠が必要となります。柴田節子容疑者は自分で過失を認めているため逮捕されたというわけですね。

過失とは?
損害の発生が予見可能であることを前提に、それを回避すべきであったにも関わらず、回避しなかったことをいいます。